野半の里温泉 蔵乃湯 老鶴館
和歌山県の「花山温泉 薬師の湯」に入泉後、道の駅「紀の川万葉の里」で
車中泊。翌朝、「野半の里温泉 蔵乃湯 老鶴館」へ向かった。
野半の里は、日帰り温泉施設の他に地ビールレストランや日本料理の店、
酒類やお土産などを扱う物産販売所、針灸整骨院などがある複合施設で、
寛政元年(1789年)創業の造り酒屋が経営。和歌山県初の地ビールの
製造販売会社でもあるとのこと。
施設には、開店時間の30分ほど前に到着。造り酒屋らしい風格のある
重厚な造りの外観で、駐車場の隅には、温泉掘削時のやぐらがそのまま
残されてる。
野半の里の玄関先には、造り酒屋らしく杉玉がぶら下がっていた。
開店5分前になったので施設奥にある「蔵の湯 老鶴館」へ向かう。
趣のある外観の「蔵の湯 老鶴館」は、廃業した酒蔵を移築し平成15年に開業。
玄関前で満開を迎えたしだれ桜を見ながらしばらく待っていると
中からスタッフの方が出てきて「お待たせしました~どうぞ~。」
とのかけ声とともに中へ。
木札の下駄箱に靴を預け、正面の券売機で入泉券を購入する。
入泉料は、大人800円とやや高め…。
受付で入泉券を提出。ロッカーの鍵を貰って受付横にある
脱衣所入口から中へ。ちなみに女湯の脱衣所入口は、受付の右側にある。
脱衣所左側に木製のコインレスのロッカーが並んでいる。
大きさは、標準的な物より一回り大振りな造り。洗面台には、
ドライヤーのみ置かれていた。
浴室出入口のすぐ横の壁に平成14年分析の温泉分析表が掲示されて
いるが、源泉名は、野半の里源泉とある。
実は、野半の里には敷地内に源泉が5本あり、第1から第4までを
「蔵乃湯 老鶴館」で利用しているが、各源泉の分析表の源泉名、数値と
脱衣所内掲示の分析表は一致しない。たぶん第1源泉の物とは思われるが
定かではない…。
浴室内には、左右に仕切り無しの洗い場が並んでいる。
備え付けは、ボディソープにリンスINシャンプー。
昔、造り酒屋で使用した!?大きな釜が掛け湯になっていた。
内湯浴室には、20人ほどが浸かれる主浴槽と6人ほどが浸かれる浴槽が
逆L字型に配置されている。
浴室内の壁には、利用している源泉の温泉分析表と利用状況が
細かく掲示されている。キチッと情報公開をする姿勢は素晴らしい。
しかし…マジマジと眺めてたのは私ぐらいでしたが…ははは。
主浴槽の湯は、第1源泉と第4源泉を1:6の割合でブレンド。
第1源泉の泉質は、含二酸化炭素・鉄-ナトリウム-塩化物強塩冷鉱泉。
第4源泉は、含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物冷鉱泉で、
未加水、源泉温度が低いため加温、ろ過、加温の為に浴槽内で循環、
二酸化塩素で消毒で利用している。
上部湯口から投入される湯は、加温のみ源泉。オーバーフローもあるので
体感的には、ほぼ掛け流し。
やや緑がかった黄土色で、 やや薄く濁りがあり、微塩臭、微金属臭、
やや強めの塩味を感じる。塩素消毒をしているとのことだが、
ほぼ消毒臭は判からなかった。
隣の小振りな浴槽は、第3源泉を利用。泉質は、メタケイ酸含有量による
温泉法第2条1適合泉。湯からは、ややうっすらと鉱物臭を感じるが、
浴感は白湯に近い。
内湯浴室から外へ出ると屋根付きの通路に出る。薄暗い廊下は、いかにも
醸造蔵の雰囲気。
廊下の正面には、仕切りが付いた洗い場スペースがある。
四方囲われた造りになっているので冬場でも比較的、寒くないように
なっている。備え付けは、内湯の洗い場と同じ。
廊下の左奥には、大釜を利用した水風呂と替わり湯がある。
この日の替わり湯は、ビール…。そう麦酒…。
製造している地ビールだそうで飲み頃の温度になっていた…。
水風呂は、非加熱の第4源泉を利用。
泉質は、含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物冷鉱泉。
露天浴槽へ向かう廊下の途中には、飲泉場もあり、非加熱の源泉を
飲むことも出来る。ちなみにこの源泉は、第1源泉。6倍希釈して
利用しているとのこと。希釈されているが、飲むと結構しょっぱい。
この飲泉所の奥が露天主浴槽。
大小の岩を組んだ露天主浴槽は、15人ほどが浸かれる大きさ。
写真手前部分は、一部だけだが屋根付きなので雨天でも浸かれる。
露天主浴槽の上部湯口は、ちょっと変わった打たせ湯風。
実際に打たせ湯として利用すると周りに大迷惑になりそうだが…。
露天主浴槽に利用しているのは、第2源泉。
泉質は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉。
こちらにも浴槽横にしっかり源泉名と温泉分析表が掲示してある。
お湯の利用状況は、内湯と同じと思われる。
住宅に囲まれた立地なので、露天スペースもしっかり塀に囲まれ、
景観が望めないが少々残念。
湯上がり後は、受付奥にある休憩処で休むことが出来る。
食事は出来ないようだが、自慢の地ビールやソフトドリンクなどは飲めるようだ。
脱衣所内に、こんな掲示があったのでスタッフの方に聞いてみると
第5源泉は、新設された有料の足湯のみで利用しているとのこと。
有馬温泉の天神泉源につぐ高濃度の源泉。足湯だけに利用しているのは、
何だか勿体ない気がするが…。
帰り際、物産販売所をのぞくとしっかり自社製造の清酒や地ビールが並んで
いたので、左党には嬉しいのではないかと思う。
やや入泉料が高めなのがネックだが、同じような泉質の源泉とはいえ、
1ヶ所で4本の異なる源泉を楽しめるのは嬉しい。
雰囲気も素晴らしいし、なかなか良い日帰り温泉施設だと思う。
【訪問日2010.2.17】
満足度★★★★☆
住 所…和歌山県伊都郡かつらぎ町佐野702 →
電 話…0736-22-1005(フリーダイヤル0120-07-1005)
営業時間…10:00~23:00(最終受付22:00)
定休日…無休
料 金…大人800円 小人(3歳~小学生)450円
源泉名…野半の里温泉 蔵乃湯 第一源泉
泉 質…含二酸化炭素・鉄-ナトリウム-塩化物強塩冷鉱泉
(高張性 中性 冷鉱泉)
泉 温…20.6度
P H 値…6.5
湧出量…不明
成分総計…54,200mg/kg
源泉名…野半の里温泉 蔵乃湯 第二源泉
泉 質…ナトリウム-塩化物-炭酸水素塩冷鉱泉(低張性 中性 冷鉱泉)
泉 温…19.1度
P H 値…6.0
湧出量…不明
成分総計…4,529mg/kg
源泉名…野半の里温泉 蔵乃湯 第三源泉
泉 質…メタケイ酸含有量による温泉法第2条1適合泉(低張性 中性 冷鉱泉)
泉 温…18.0度
P H 値…6.4
湧出量…不明
成分総計…225.7mg/kg
源泉名…野半の里温泉 蔵乃湯 第四源泉
泉 質…含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物冷鉱泉(高張性 弱酸性 冷鉱泉)
泉 温…19.2度
P H 値…5.9
湧出量…不明
成分総計…5,624.4mg/kg
効 能…筋肉・関節痛・打撲・捻挫・冷え性・慢性婦人病など
施 設…露天風呂・内風呂・休憩処
備 品…ボディソープ・リンスINシャンプー・ドライヤー(無料)
温泉利用状況…加水…無 加温…有 循環…有 入浴剤…無 消毒…有
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